290-0025 千葉県市原市加茂1-7-9 唯心円成会発行
第301号 2010年1月号


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「動かすこと」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「2010年の成功への道のり」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ある日のビジュアライゼーション・映像化」

・・・「かわいい自分には旅をさせよ」

・・・・・・・・・・・・・・・「秋明菊」(美好芳子)

WEBエンジョーのバックナンバー:299号|300号









「動かすこと」

太志とは、人並みはずれた欲望を実現させるために、人を動かし、世を動かすことを言う。
最初、志しはそびえ立つ巨嶽に相対しているようにも見える。
その山を動かすことなど、狂気の沙汰のようにも思える。

だが、人も世間も本当の山ではない。
その本質は実は揺れやすく、動かされやすいものなのだ。
なぜならば、その本質は「人の心」の寄り集まりであるからだ。

山岡鉄舟は少年の時、寺の巨大な釣り鐘を指一本で動かしてみせると言った。
誰もが彼の言葉を信じなかった。
鉄舟は釣り鐘の横に立ち、人差し指一本で釣り鐘を押した。
もちろん釣り鐘はびくとも動かなかった。
彼は指で押し、離した。
押しては引いてを数十回繰り返しているうちに、釣り鐘は微かに動き始めた。
遂に、数百回この運動を繰り返すうちに、釣り鐘はブランコのように大きく揺れ動くようになったのである。

釣り鐘は、空中にぶら下がっていたのだ。空中にぶら下がっているものは、
いかにどっしり見えようとも、それは揺れやすいものである。
まるで「人の心」のように…。

巨大な蒸気機関車も、先頭の車輪と線路の間に、厚さ10センチの角材を挟めば、
いかに石炭を焚き、蒸気の力をあげても機関車は走り出さない。

だが走り始めて、時速40キロともなれば、大型ダンプの10トン車でも粉砕してしまう。
その秘密は加速にある。

加速の力を得るには、時には気が遠くなるほどの、一点集中と繰り返される運動が必要である。
この運動を焦らず、楽しみとして継続する者に、勝利の冠は初めて与えられる。



「2010年の成功への道のり」

今の時代は、かつての高度経済成長の時のように、
「若い時に頑張れば、50歳ぐらいになれば豊かな生活が約束されている」といった「将来の夢」が消滅してしまった。
そのため、二十歳代の若者たちにとっては、
「何のために今に努力しなければならないのか」という理由が分からなくなっている。
そのことが高じて「結婚もしなければ子供もいらない」、「恋人も面倒だからいらない」といった意見に
4割の人が同意する状況が続けば、日本は駄目になってしまうだろう。

2010年の年頭にあたり、今の時代に幸福感が得られる生き方について考えてみたい。
その結論から述べれば、「今は、20世紀で良しとされてきた生き方を全て捨てる」ことが求められる。
具体的には、これまで奨励されてきた「実直・勤勉・真面目」の生き方のままでは、一生豊かな生活をおくることはできない。

こうした人は、「常に人の目を気にしながら、過ちを犯さないことが目的化してしまい、自己主張もしなくなる」。
つまり、「全ての人から嫌われずに、気に入られる」よう努める。
そのためには常に自分を殺して、人に好かれるための仮面をかぶって生活する。
そのことにより、こうした人の心の内面では常に強いストレスが生じている。
ところが怖いことに、こうした強いストレス状態をそのまま放置すると、その人の生命力は急速に落ちていく。

ちなみに人間の免疫力は、20歳でピークを迎える。
その後は10年歳をとるごとに免疫力は階段状に下がっていく。
30歳では3分の2に。40歳では半分に。50歳では3分の1に。60歳では6分の1に。
70歳では10の1にまで低下してしまう。
免疫力が落ちれば、当然のことながら病気にかかりやすくなる。
それ以上困ったことは、成功するために最も必要とされる体力と気力がともに衰えてしまうことだ。
この免疫力を低下させる一番の原因はストレスにある。それと生活習慣、生活環境、加齢などの条件がこれに加わる。

従来のように、強いストレスを感じながら必死の努力を続けていても、
もはや現在の社会で、他人からは「面白味のない、つまらない人」としか見られなくなっている。
今日、個々人はインターネットの「ツイッター(つぶやき)」を通じて、自分の考えを自由に述べ合う価値が高まってきた。
世界的に見ても、<ピカッと光る自己主張>ができることに価値が移っている。
そのため、今や「沈黙は<禁>」の時代になっている。

そして中でも、いつの時代にあっても変わらない人生で成功するための原則は二つ 
―― 「人生におけるすべての成功チャンスは、他の人から好意をもたれ、一目置かれることから生じている」
「成功は、自らの力というよりは、すでに権力を持っている人からの<引き>によって生じている」。

成功を叶えるには、他人が自分に対して感じる「良いイメージ」を確立することが何よりも肝心。
そうした特別な個人イメージの中身としては、「粋(いき)な」、「輝きがある」、「色気がある」、「品格を感じる」などになるだろう。

その上で、「何事にも感謝できる気持ち」を持っていれば、何歳になっていても必ずや成功する状況が見えてくるだろう。
新年を期して、新たな時代の成功への道程を歩み始められてはいかがだろうか。



「ある日のビジュアライゼーション・映像化」

暖房のきいた部屋の中で、冷たいコーヒーを飲み、自分の願望の叶った想像に浸ること、
これこそ私の成功する人生への実践である。

●まず想像すること、それが成功への第一歩です。

●人生をよりよくするために、お金が必要なら、誰に遠慮することなく、堂々とそれを求めるべきです。
本来、それを妨げるものは何もありません。あるとすれば、それはあなたの意識だけです。

●信念を強固なものにするためには、強い意志の力は必要ありません。
努力や才能など一切必要ないのです。ただ、よい結果をイメージすればいいのです。

●よい事を思えば、よい事が起こります。
悪い事を思えば、悪い事が起こります。お金についても全く同じ事が言えます。
お金に対して、プラスのイメージを持ち、楽天的に考えていれば、お金に関するいい事が次々と起こるでしょう。
マイナスであれば、逆の事が起こります。

●全てに感謝できる人には、お金が近づいてくる。


「かわいい自分には旅をさせよ」

12月8日の散歩の時、山からの清水が溜まったところで「蕗のとう」を一つみつけた。
時は12月、思わず「あわてんぼうのサンタクロース」のメロディが口をついて出てきた。
しかし「蕗のとう」が騙されても笑っていられないくらいの温暖な日々が続くこの冬だ。
この蕗のとうがお馬鹿なのではない。

どうしようかなあと迷ったけれど、所有欲に負けて仕事場へ持ち帰った。
しばらく小皿に水を入れて浮かべていたが、このまま萎びさせるだけでは申し訳ないと思い、
昼食のラーメンに入れてありがたく頂いた。
ほろ苦い味と、少し鼻に抜ける香りは本物の蕗のとうだった。おいしかった。

今年もあと少しで終わる。
生活保護世帯より低い経済状況でありながら「やせ我慢でしょ!」といわれるかもしれないけれど、
確実に私は幸福になっている。

毎日何にも特別な幸福がなくても、幸福だなあと思えるようになった。
こうして書かせてもらえることの力をかりて、少しずつ自分という人間の背中が見えるようになってきた。
簡単に言ってしまえば、どんな苦しみも不幸感も自分の背中が作り出しているのだと思える。

「かわいい子には旅をさせよ」という言葉は何も子供だけのものではない。
人生は死ぬまでが旅なのだ。
旅に出れば、降る日も照る日も嵐の日もあるけれど、それが生きているという事なんだと思えるようになった。

唯心円成会での一番の学びは旅することの勇気と喜びを教えてもらったこと。
そしてその旅で大切なのは「希望」を持ち続けるということ。
そのためにこそ日々の「身口意三行瞑想」が必要なんだという事に気づいた。

一年に四季があるように、一人一人の人生にも四季が巡ってくる。
冬を旅する日々にも、春が来る日を忘れぬために「身口意三行瞑想」を続けていこう。
春を胸に抱いて!

今日食べた「蕗のとう」も美味しかった。
けれど、やっぱり蕗のとうは厳しい冬を乗り切って、待ちかねた春への感謝と喜びの心で食べたいと思う。
この一年、読んでくださってありがとうございました。



 美好芳子  秋明菊(しゅうめいぎく)

「観音の影のさまなる貴船菊」阿部みどり女


秋明菊…別名、貴船菊は、中国原産で、室町時代もしくはそれ以前に渡来し、
寺院などで栽培されていたものが、野生化したという。





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